はじめに…
今度呪いのシリーズの新作で、新しいカイの仲間が出てくる話を書く事
になりました。 新しいといっても設定はずいぶん昔に考えたので、古
いファイルに彼の資料があるかな? と、ハロウィン時代のファイルを
引っぱり出したのが事の始まり…。
『へえ〜こんな話考えていたんだ』『あ、これ使えそう』『途中まで?
この先どうなんだ???』と、ほとんど忘れていたプロットやストーリ
ーの走り書きに読みふけり、最初の目的は忘れて、いつのまにか、なか
よし時代のファイルにまで手を出していたのでした。
そして見つけた3Pのプロット、タイトルは「ふたりめの神話U」
『そういえば昔こんな話を考えた…確かこの先は……』
前半はかなりいいかげんで荒いけれど、後半は…特にラストは、なかな
か…。『このラストを書きたくて話を作ったのかな? 』と思わせる程、
不覚にもグッときてしまった。 ツボだ〜〜〜
別の紙に少女マンガでは無理と書いてある。
そりゃ無理だろう、こんなシビアで暗い話、いくら感動的でも。
タイトルが決まらなかったらしく、また別の紙に『遠い森』やら『儀式』
だかがいっぱい書き連ねてある。
『う…ん荒野の兄弟≠カゃ西部劇みたいだし、兄と弟…いっそシンプ
ルに弟≠ナいいんじゃないか? …って何考えている!』
でも、2人の兄弟が頭の中でグルグル…仕事にならない。
しかたないので、とりあえず形にしてみることにしました。(こんなこ
としてる時間ないのに…後で地獄を見るのに)
きっと一気に最後までは無理だ、話は大きく2つに分かれるので、○が
死ぬまでと、それからに。 せめて前半きりのいいところまではと思っ
ています。
前回(ガーディアンSで)なれない縦書きで苦労したので、今回はもう
いつもの書き慣れているプロット形式(横書き)でいきます。 どーせ
プロットに毛の生えたものだし、とにかく――。
荒地の古い館に住む兄弟、サリムとマリクの物語の始まりです。
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